焼香の作法は、各宗派によって少しずつ異なっているようですが、おおむね、次の二点がポイントになっています。
すなわち、一つは、つまんだお香をおしいただくかどうかということ。
今一つは、お香をたく回数です。
浄土真宗本願寺派の作法では、「お香をおしいただかない」 で 「回数は一回」です。
自分の宗派の作法を知っていれば何でもないことなのに、知らないと案外、戸惑ったりぎこちなかったりします。
他宗の葬儀にお参りしても、自分の宗派の作法で焼香しても失礼にはなりません。
焼香とは、 お香を仏さまにお供えする行為です。良い香りをたくことで、 「周りを清らかにして、仏さまをもてなす」という意味と、同時に 「その香りが仏さまの徳となって、人の心に染み付いていくこと」を表しています。つまりは、香りの良さが肝心なのです。お香をくべる 「回数」 や 「作法」 よりも、まず大事なのは 「香りそのもの」 なのです。